一時は白紙に戻る恐れもありハラハラしたが、めでたく世界遺産と認定された島根「石見銀山(いわみぎんざん)」。
その名を冠にした銘酒「石見銀山」蔵元さんを囲む会が浜松町「名酒センター」で行われるとご連絡をいただいた。
同じ場所で「しぼりたて普通酒」をいただき即買いしたのはつい先日の事。
名酒センターさんからも
「日本酒好きの方に参加してほしいのでぜひっ!」
と強く誘われたし、もちろん参加しないわけがない。
お酒は当然の事だが、事前に料理のメニューを知らされてたのでそっちの方も楽しみだったりした。
席に着くと前菜が用意されている。
ツマんじゃおっかなー ←ヤメれ

しばらくして石見銀山「一宮酒造」浅野社長さんのご挨拶とともに会が始まる。

続いてカッチョいーお兄さんから「本日の御品書」について簡単な説明が。
かなり気合いが入ってるところから、このお兄さんが料理の担当っぽいね。
ナイスお兄さんっ!
で、こちらが本日の御品書。

軍鶏鍋?
これは聞いてないぞ。
後で知ったが、どうやら蔵元から奥様が来られなくなったため予定していた「蔵元女将直伝 酒蔵煮物」の代わりとの事。
楽しみ楽しみ。
乾杯のお酒は「石見銀山 大吟醸斗瓶搾り」。
「山田錦35%」品評会用のコイツはもちろん非売品。


向かいに座られてた常連さんから日本酒の呑み方を教わりながら(笑)ぐいぐいいただく。
とはいえ、今日は料理も食べ尽くしたいので程々のペースでな。
実は今日の楽しみの一つが、島根の新しい酒米「佐香錦」。
出るかなぁと思ってたらやっぱり出ました「佐香錦 純米吟醸」。
コレ、ヤバいぐらい美味いぞ。
さらに「改良八反流 純米吟醸」が出てくる。
改良八反流?
自然消滅してしまった「八反流」という品種を復活させたのが、この「改良八反流」。
「石見銀山」は、この珍しい酒米を扱う数少ない蔵元さんだ。
美味いぞ、コイツも!

「美味しいでしょ?」
「美味しいッス!」
あとは次から次へとオンパレード。 ←死語?




もちろん料理も食べ尽くす。
焼物の「のどぐろの干物」、会費の安さもあり正直期待してはいなかったが、小振りながらも身は厚く脂も乗ってる。
スゴいぞお兄さんっ!

天領軍鶏の軍鶏鍋もバッカうまで、「八反錦」特別純米のお燗にピッタリで言う事なし!
浅野さん、なにやら瓶を手にして注ぎ歩いてる。
なになに?
「日本酒で漬けた梅酒ですよー」
キンキンに冷えた梅酒を一口。
甘すぎずで美味いッス。
アルコール20度の原酒で造るが、最終的にはかなりアルコールが低くなるので、できれば氷は入れずキンキンに冷やして飲んでほしいとのコト。
これって凍らせてシャーベットにしても美味しいよね、きっと。
お隣に座られてた若者グループと会話を交わし、浅野さんの甥っ子さんだと知る。
祖国島根を捨て(笑)東京に出てきた甥っ子さん、
「そういや家にいつもこのお酒が置いてあったような気が…よくわからないけど」
このバチあたり者めっ(笑
こんな美味しいお酒が常に家にあるなんてあるなんて。
なんて楽しく話してるとあっという間に時間が。
甥っ子友人(島根出身)から
「島根の出雲蕎麦は割子(重ね漆器)が特徴なんですよ〜」
と聞きながら〆の出雲蕎麦(バカうまっ!)をツルツルっと食べ終え、デザートに島根県大田市の銘菓「浮布(うきぬの)」。

うまー!
酒のアテにバッチグーです。 ←死語?
お料理担当のカッチョいいお兄さんが出てこられ、
「料理どうでした?」
「この会費でコレでしょ?店長さんに怒られてください」 ←思いっきり赤字
いやぁ、今日は食ったぞ呑んだぞ。
浅野さんも楽しい御方で、とても良い会でしたぞ。
で、帰り際に浅野さん
「娘が東京に出てきたらヨロシクお願いしますねー!」
まっかせてくださいっ(笑
◆本日の酒
大吟醸斗瓶搾り
「佐香錦」純米吟醸
「八反錦」純米吟醸
「改良八反流」純米吟醸
「八反錦」特別純米
「改良八反流」特別純米
特別本醸造
にごり酒
日本酒で漬けた梅酒
◆肴
前菜:白いかの塩辛、わさび漬け、えいみりん干し
向付:丸大豆で作った冷奴
焼物:のどぐろの干物、焼きふぐ
刺身:ほうぼう、白いか、ひらめ
鍋:天領軍鶏鍋
〆:出雲そば
甘味:浮布
浅野さん、名酒センターさん、ありがとうございました!
追伸:
蔵元を囲む会はどのお店も赤字覚悟なので絶対参加すべきですぞっ! ←「お店の回し者」通り越して「お店の敵」