思わず「うまっ!」と呟いてしまった群馬のお酒「浅間山」。
その美味しさの秘密を探るべく、
群馬県吾妻郡の蔵元に来ましたっ!
まず最初に
クチぽかーーーーんっ!(°o°スゲー
の浅間酒造観光センター併設蔵を櫻井さんに案内してもらった。

櫻井さんが
「次は浅間山を造ってる蔵に行きましょうか」
浅間酒造観光センター併設第二蔵は主に地元酒「秘幻」を造り、櫻井さんが立ち上げた新銘柄「浅間山」は車で5分程離れた本社蔵で造られる。
もともとは本社蔵だけだったが、数年前に第二蔵を増設したそうだ。
櫻井さんの車に乗せてもらい本社蔵に向かう。
蔵内に入ると

クチぽかーーーーんっ!(°o°スゲー
ななななんだ?なんだ?
焼酎の蒸留機?
実は、浅間酒造の米焼酎「ぎん」等もココで造られるそうだ。
日本酒蔵では見かけない光景にちょっとワクワク。
「それからワインもココで造ってるんですよ」
「ワインと日本酒を同じ場所で造っても問題無いんですか?」
「一応タンク同士は距離置いてるので、今のところ問題無いですね」
第二蔵同様、気圧の問題で釜が特殊。
こっちのは釜全体に圧力をかけるタイプらしい。
圧力鍋の原理ですな。

麹室で櫻井さん、丁寧に麹造りのお話をしてくださる。
麹米を乾かす時に溝を入れて表面積を多くするだとか、空気と水と黄麹菌の複雑な関係だとか。

酒母(もと)を造る小さいタンク。
酒母造りについては、、、
「松の寿」若葉さんの「蔵元若葉印 酒造りの工程」を参照ください(笑
若葉さーん、またまたヨロシクっ(^o^)/

「あぁ、やっぱりこのタンク群を見ると落ち着きますね」
と言うと
「みなさんそう言います。アッチ(第二蔵)が特殊ですからね」

階段上がってタンクの上部を案内くださる。
櫻井さんが後ろ向いてる間に、エィっ、パチリっ

おなじみヤブタ。
間の仕切り板1枚の値段聞いてビビる。

櫻井さんが修行先「出羽桜」から戻ってきて、真っ先に取り組んだのが貯蔵庫造り。
「酒は生モノ。肉や魚同様、腐った酒、つまり老ねた酒を売ってはならないので貯蔵が大切なんです」
櫻井さん、とある部屋の前でそんな話をされ、
「もともと違う用途の部屋を貯蔵庫に改造したんですよ」
と扉を開けると

クチぽかーーーーんっ!(°o°スゲー
ス、スゴいです。
貯蔵庫の中は常にマイナス5度。
足元には氷が張ってます。
サ、サムいです。
ところで・・・
浅間酒造では、3酒類の仕込水を使い分けるそうだ。
それぞれの水源地から4tタンクローリーに詰めて持ってくる。
会長(祖父)お気に入りの水源、社長(父)お気に入りの水源があるとか。
蔵をひととおり案内してもらった後、
「水源地に行ってみます?」
と、櫻井さんの車でバウーっと山奥へ向かう。

「元栓開けてきますね」
と櫻井さんが山奥に消えていく。

しばらく経つと、突然黒いパイプの先から水がズボボボボボーっ!

わはははっ、手にすくえる水量じゃないス(笑 ←水圧で川に流されます
元栓閉めてチョロチョロになったところを手にすくって一口。
まさに昨晩呑んだ「秘幻」の味!
観光センター第二蔵に戻ると、
「たぶん今後もう呑めない普通酒、試飲してみます?」
と蛇の目を差し出してくれた。
一口クイッ。
ふつう…しゅ???
ハチミツを溶かした水のような甘味。
実は1タンクだけアミノ酸が異常値になってしまい製造を中止したが、その後も発酵が進み偶然できてしまったとか。
「まるで貴醸酒ですね、コレ」
「でしょ?でも記録取ってないので二度と造れないんですよ」
うーん、残念。
でも呑めてラッキー。
櫻井さん、お忙しい中ありがとうございました!
昨日の「結人」柳澤さんとはタイプが違えどお2人とも苦労なさっており、それがバネになって美味しい酒造りに活かされてるんだなぁと感心しました。
これからも「浅間山」楽しみにしてますっ!


酒質は大いに向上したので、あとは県内で「浅間山」を買える店が増えればいいのですが。
ある日のこと、電話で
父「おい、浅間酒造に行くんだが、美味いのを教えろ」
私「ええ、あそこ(ドライブイン)じゃ美味いの(浅間山)売って無いよ!」
なんて悲しい会話がありました(笑)
今回2蔵とも今後の流通展開などを伺ったのですが、なにせ双方40石前後という出荷数故中々難しそうですね。
でも「浅間山」のみならぬ今年の「草津節」純米は、櫻井さんも自信作だと仰るだけあってなかなかのモノだと思いました。
今後も期待大です。