事の始まりは突然である。
その日、おなじみ私が日本酒プロデューサーを担当している四ツ谷「酒徒庵」にて、営業が終わった後、とある方達と朝まで呑んでいた。
その方達とは、山口「東洋美人」澄川会長さんと「オレンジページ」ブックス編集長の比留間さん。
迎えるは店長わびさびさん、副店長だんちょーさん、私、のチーム「酒徒庵」。
澄「萩はいいですよ。美味しい食べ物がたくさんあるし」
わ「やっぱりお魚ですか?」
澄「牛ですよ牛!牛刺の寿司をつまみながらの一杯は最高ですよ」
比・わ・だ・つ「よしっ、萩に行こうっ!」←全日空のCM
数日後の早朝、羽田空港に全員集合。
わびさびさん、だんちょーさんは絶対に遅れると思ったら私よりも早く着いてるし(笑
比留間さんと、「おかずおつまみ」著者の料理研究家稲垣さんとも合流。
みんなで山口にレッツラゴーっ!

〜 びゅーん 〜
萩・石見空港に降り立つと、あの方が迎えてくださった。
「東洋美人」澄川会長さんっ!
澄川さん、よろしくお願いします。
「おぉっ、東洋美人号だ!」
みんなで喜んで写真をバチバチ撮ってると、澄川さんが
「車がそんなに珍しいですか?」
と大笑い。

早速みんなで、しばらくお世話になる東洋美人号に乗り込む。
前日まで大雪だった萩にはまだ雪が残っている。
まず向かうはもちろんあそこ。
「東洋美人」澄川酒造場!
蔵に着くと、こんな方とか

こんな方に

出迎えていただく。
しばらくすると、東京でもよくお会いする澄川社長さんがいらした。
早速、蔵内を案内していただく。
まずは、この時期フル稼働の洗米機。

そして釜場。

もちろん麹も。


保温用のヒーター設備は自家製。
ヒーターの周りを透明板で囲んで使い勝手が良さそう。

ヒーターと麹蓋との間に棒を挿して隙間を作り、温度や空気の流れをコレで調整するというのは会長の発案とのこと。

お、興味深いモノ発見!

タンク場には会長の「心」の書が掲げてある。
酒は人の心で造るという信念の一文字。

もちろんところどころに酒母も製造中。


だんちょーが圧搾機を見て
だ「コレっていわゆるヤブタってヤツですか?」
つ「いや、ヤブタよりもゴツいから・・・」
NSK圧搾機ですね。

槽もゴツいし底が深い。
落ちたらただごとでは済みません。


家の中に戻り、澄川社長さんが試飲用のお酒をご準備くださった。

焼き物の町、萩だけに器を自由に選んでの試飲は、お酒そのものの味のみならず器との相性も楽しめる。

ひととおり蔵を案内いただき、まだ造りの最中でもあるのでこれで引き上げますかね。
蔵人さんみなさまでお見送りにいらしたので記念写真をパチリ。

「東洋美人」のみなさん、ありがとうございました。
でも会長さんはもうしばらくお借りしますね(笑
というわけで、東洋美人号に再び乗り込む。
時間はちょうどお昼時。
澄川さんがお近くの「丹吾亭」にご予約を入れてくださっていたので、そちらに向かう。

うまーーーいっ!

なんと全部澄川さんがご馳走なさってくださった。
ご馳走様です!
お昼をご馳走になった後は、澄川さんにご案内いただく超贅沢な萩観光。
萩は椿が有名とのことで、笠山椿群生林に向かう。


自然ってすげーっ!
ふと視線を感じて振り向くと、、、、

自然ってすげーっ!
遊歩道の脇に干物屋が出てたので軽く眺めてると、なにやら背後に気配が、、、


途中、海岸沿いを歩くと、地元の方がなにやら海藻を採ってるのを発見。
食材に目ざとい料理研究家の稲垣さんが、それを見たとたんダッシュ!(笑

次に向かうは笠山山頂。
澄「このポッコリ窪んでるのが噴火口跡なんですよ」

自然ってすげーっ!
澄「萩の城下町を散策しましょうかね」
東洋美人号から降りて趣のある町並みを歩く一行。
つ「酔っ払って歩いたら脇の水路に落ちるね、特に比留間さん!」
比「っていうかむしろ自分からわーいって飛び込む!」
比留間さんのキャラ、確定(笑

そんな水路を眺めてると、だんちょーが
だ「つかささん、人面!人面!」

オマエ、最近見ないと思ったらココにいたノカー。
その後も、澄川さんが萩の町を案内してくださり萩観光を堪能。
あっという間に時が経ち、萩が暗くなった頃、
澄「さて、そろそろ食事にしましょうか」
いよいよ萩の夜を愉しむ時間がやってきた。
澄川さんがご用意くださったお店は、お知り合いの地産謹製料理とおいしい地酒「MARU」。

合わせるお酒はもちろん萩の地酒。

東洋美人、長門峡、宝船、長陽福娘、八千代といった萩の地酒を全て味わう。
刺身、うーーまーーーいっ!
ノドグロ、うーーまーーーいっ!
金太郎、うーーまーーーいっ!

澄「萩はシロウオも有名なんですよ。踊り食いいっちゃいます?」
いっちゃいます、いっちゃいますっ!

キミたち、写真がブれるから止まりなさい! ←イヤだそうです
シロウオ、うーーまーーーいっ!
澄「ココのたこつぼが大好きなんですよ」
なんですか?たこつぼ?

萩焼壷の中には特製ソースで和えたタコ。
たこつぼ、うーまーーーいっ!

おとうふ、うーまーーーいっ!
澄「あとね、レバカツも美味しいですよ」

レバカツ、うーまーーーいっ!
澄川さんが「MARU」店長小祝さんに
澄「アレ、入ってる?」
M「ほんの少しだけ」

出たっ!今回ツアーの目的の牛刺っ!
たった2種しかいない純粋な日本在来牛であり、萩沖の見島で飼育されている天然記念物の見島牛。
そんな牛のお刺身ですよーっ!
もちろん合わせるお酒は「東洋美人」セット。
澄川酒造うでだめしセット『6種類』
・MARUの酒
当店のスタンダード。飲みあきしないMARUの基本酒。
・純米超辛口+15度
スッキリですがキッチリ味もあります。燗酒も適応。
・純米吟醸山田錦
ふくらみがあり、さばけが良い。まさしく東洋美人の方向性を示す酒。
・純米吟醸雄町
洞爺湖サミットで飲まれた日本代表酒。
・純米吟醸愛山
華やかな香りと共に巾と奥行きを感じる酒。
・本生酒槽垂れにごり酒
今まで蔵元でしか飲めなかった秘蔵酒。
※お酒の説明:MARU

なんだ?この罪悪感(笑 ←東京のみなさまゴメンナサイ
さらに出てくる出てくる。
その見島牛とオランダ産ホルスタインをかけあわせた見蘭牛のステーキ。
※見島と阿蘭陀で見蘭牛

東京のみなさまゴメンっ!
口をサッパリさせましょうか、と出てきたのは飯寿司(いずし)。

飯寿司、うーまーーーいっ!
そして、〆にはコイツ。
このブログ冒頭の澄川さんのセリフ、
澄「牛ですよ牛!牛刺の寿司をつまみながらの一杯は最高ですよ」
を実現させます。

お読みのみなさま、泣くがよいっ!(笑
散々呑み食いしたあとは、澄川さんのお知り合い國本さんのバー「YOU工房。
つ「まだ呑めます?」
比「今日はまだワインのスペースが」
つ「シェリーが好きなんですけど・・・」
比「すみませーん!シェリー1本!」
アモンティヤード1本を比留間さんと私で飲み干す(笑
さらにその後、稲垣さんが「飲みたーい!」と騒ぐのでもう1本追加。
山口の夜は想像以上に長いぞ・・・
広島人でもなかなかいけないんですよ萩。行きたいです。美味しいものも人面魚もいっぱいいるし萩焼は素敵で衝動買いしちゃうし。
うらやましい・・・・。
お久しぶりです。
萩は最高でした。
美味しいものも人面魚もいっぱいいるし萩焼は素敵で衝動買いしちゃうし。
ところで、山口の人は「〜なら」って使わないんでしょうか。
広島限定弁?
萩は、広島の西のほうの大竹とか同じ山口県の岩国あたりとはまた全く違うかんじです。
うーん、ま、うちらぁにはお隣いうてもね、入っちゃいけん国のよぅな気がするんですね、お殿様が違うけんねえ。あちらさんは昔からの偉いお方がずっとおってでしたけん・・・(祖母談)
根拠のない思い込みなんですが、ほんと萩と安芸や周防エリアとの距離感は大きいのですよ。いいなー。萩。
あぁ、同じ県でも端と端とで文化が違ったりしますね。
どちらも魅力的ですけど。
次回は周防エリアにも行ってみたいです。
オススメあったら教えてください。