注:この記事は2009/11/22の出来事です
ご存知、私が日本酒顧問を担当している東麻布「逢坂」。
その「逢坂」スタッフの勉強会として蔵元を見学しようということになった。
ご協力くださるのはおなじみ栃木の酒販店「西屋酒店」さん。
みんなであんな蔵やこんな蔵を見学しましょかね ←酒造りの邪魔
◆前記事:
「大那を醸す!(2009/11/25)」
「大那」菊の里酒造を出たあと、一行は次なる目的地へと向かった。
その手と額には汗が、、、
なぜかというと、その蔵元さんは造りに入るととても近寄りがたいオーラを発するからである。
その蔵元さんと仲の良い方々ですら
「死にたくなくば、造り最中のヤツにだけは近づくな」
と畏怖する。
その彼から
「まーだーでーすーかー!」 ←威圧感たっぷり
と催促の電話があり、慌てて「大那」を後にしたのだ。
車内に緊張が走る。
誰もが無言の中、ゴクリと生唾を飲み込む音だけが響く。
ヤバい、チビるかも・・・
実は今回のツアーで「この時期、この蔵元さんに行くのヤバくないですか?」と最後の最後まで躊躇してた。
だがついにソコに到着。
「旭興」渡邊酒造っ!
◆「旭興」関連記事:
「「旭興」の会(本編)!(2009/06/20)」
「「辻善兵衛&旭興」の会!(逢坂)(2008/07/11)」

特攻隊長西屋さんが蔵を覗きに行くと、その男、、、当ブログでもおなじみ渡邉さんの怒号が響く。
渡「手が離せないから待っててくださーい!」 ←威圧感たっぷり
ヤバい、チビりそう・・・
恐怖に震えながら横を見ると、旭興号を発見!

旭興号を撮って緊張をごまかしてみる。
どのぐらい時間が経ったのだろう、、、
緊張のあまり、それは5分にも1時間にも感じた。
落ち着きを取り戻そうと、無駄にウロウロしては写真を撮る。
渡邉家の軒下に立派なスズメバチの巣を発見!

ふと視線を感じたので振り返ってみると、そこにはじーっと見つめる猛犬の姿。

※数時間後この猛犬に襲われペロペロなめられてしまうのは、この時まだ知らない。
そしてついに奥から恐怖の大魔神現る。
渡「じゃぁコチラへどうぞ」
後をついていくと事務所に通された。
事務所の窓際を見ると、、、


いきなり力が抜ける(笑
おお、コレがウワサの、、、みんなで写真バチバチ撮りまくる。
さぁみなさん、今回のチキチキツアーは「逢坂」スタッフの勉強会です。
渡邉さんの日本酒講義を聞きましょう。
渡「えー、酒母って何?とか基本的な部分は知ってる前提で話すすめます」
ご存知、渡邉さんは蔵元のための酒造講師というスペシャリスト。
そんな講師がいきなり難しい話を始めたので、「逢坂」スタッフNちゃん&Mちゃんお口ポカーン(笑
わははは、ついてこいっ!Nちゃん、Mちゃん(笑
渡邉さんから「こんな酒を造れば絶対売れると思うんだけど」という提案も。
でも、それ売ったら絶対捕まるよ、渡邉さん(笑
しかしそのうち話はなぜかプラモデル(笑

全「ガンダムの手とシャアザクの角が無いのは戦いのリアル感出すため?」
渡「子供に壊されました」
ガンダムよりシャアザクより渡邉さんより子供強しっ!

渡邉さんの熱いプラモデル講義が始まる。
渡「MAX塗りというのは〜」
わははは、それは全員ついていけないからっ(笑
さぁ、それでは蔵に行ってみますか。
渡邉さんの後をトコトコついていく。
見せていただいたのは酒母。
渡「コレが生もとの酒母です」

渡「そしてこっちが2日目の速醸もと酒母です」

渡「えー、速醸もと触った手で生もとタンク触ったらぶっ殺します」 ←笑顔
わははは、ちょっとチビった・・・


渡「8日目ぐらいで、足の裏のような臭いになります」

みんな臭いを嗅いでむせる(笑
渡「でも10日目ぐらいで、それが良い香りに変わります」

みんな「酒だ、もはやこれは日本酒だ」と感動。
さぁ、お次は仕込みタンクです。


うわぁ、呑みて〜! ←ダメですから

ヤブタ式圧搾機はBタイプ。
いまかいまかと今年の搾りをワクワク待ってる良いヤツです。
「旭興」の仕込水は井戸水。
渡邉さんが井戸の蓋をズズズと開けてくれる。

中を覗くと水面がキラリン。

順番が前後したが麹室に案内してもらう。
箱のサイズなどは南部杜氏独特の作りなのだそうだ。
それを見て感動した群馬「結人」圭治さんがパクったのは有名な話(笑

渡「逢坂さんにこんなサンプル置きます?よかったらどうぞ」
玄米、精米、麹菌のサンプルをいただいた。

ありがとうございます!
お次は渡邉さんの神聖なる部屋「第二実験室」。

これは浮ひょう計を使ってアルコール度数を計測しているところ。
今は計測器があるため浮ひょう計は使用しないが、たまたま引き出し開けたら入ってたので使い方を教えてもらった。
さらに、浮ひょう計と計測器の決して知ってはならぬタブーを教えてもらう。
先にも書いたとおり、渡邉さんは蔵元のための酒造講師。
たまにイベントのブース等で蔵元さん相手にうんちく語りまくる一般の酒通さんもいたりする。
そんな通ぶった方をピシャリと黙らせる素敵なテクニックをみんなで教わる(笑 ←店でも使える
最後は冷蔵庫。
かなり寒い日だったので冷蔵庫の中の方が暖かい。

あちこちにお宝が眠ってたので、みんな大騒ぎ(笑
一番大騒ぎはもちろん大坂さんっ!
お忙しい中をじっくりと案内いただき、本当に嬉しいです。
この後、渡邉さんはまだ仕事が残ってるとのことなのでお暇することに。
渡邉さん、お忙しい中ありがとうございました!
美味しいお酒を楽しみに待ってます。
「逢坂」一行は次へと向かうのであった。
トゥ・ビー・コンティニュード・・・
このペースで行くと超大作ブログになりますね(笑
続編楽しみにしております。
大変お世話になりました!
運転お疲れ様でした。
思い出しながら書いてますが、ホント濃い内容の蔵元見学ツアーだったんですね。
1週間かけてじわじわアップしようと思いますのでしばし雄町ください。
これって汲みかけ?凄くシンプルで素敵!!
>ピシャリと黙らせる素敵なテクニック
今度私に言ってみて〜〜はぁと(コワッ
はぁ〜〜羨ましい…
つかささんに逃げられた?(笑)私達の
チームはどんな蔵訪問になるんだか…
汲みかけ作業、朝までやらされそうだったので逃げました(笑
>ピシャリと黙らせる素敵なテクニック
「通ぶった方」への対処法なので、日本酒を熟知されてる婆様には効果無いです。
>つかささんに逃げられた
え!それってもしかして、女きき酒師軍団の埼玉KH蔵訪問の事ですか?
うわぁごめなさいごめなさい(涙