2009年08月19日

相模灘を醸す!

神奈川に行ってみたりする。


なぜか突然、
ホント突然、
気がついたら、とある蔵の前にいた。

その蔵元とは、、、


 神奈川「相模灘」久保田酒造っ!



久保田酒造 久保田酒造




相模灘」を醸すのはご存じ久保田ご兄弟のお二人。
よし、突然で申し訳ないが「突撃!隣の蔵元さん」いってみよー(笑



でも待てよ。
数日前に、お兄さんの晃さんから


晃「今度の造りは蔵人として来てください」


と言伝があったので、このまま捕まって帰れなかったらどうしよう、、

恐る恐る、趣のある販売処の戸を開けてみる。
誰もいない。
しばらく待ってみると、蔵の方がいらしたのでごあいさつ。
こちらへどうぞ、と事務所に通されると、弟さんの徹さんが笑いながら迎えてくれた。

つ「寝てました?」 ←第一声がそれってどうよ?
徹「寝てないですよ!それよりどーしたんですか突然!」


 気付いたら蔵の前にいました(笑



本日、晃さんは能登杜氏の研修でいらっしゃらないようで徹さんお一人。


 とりあえず今日のところは帰れそうだ(笑




◆関連記事:
 「相模灘を囲む会!(2009/08/08)」





徹さんが嬉しそうに

徹「先週、太刀魚釣りに行ってきたんですよー」


事務所内のスケジュール表にもデカ文字で


 8月○日:太刀魚


 徹さん、太刀魚釣りに気合い入ってます!





その後、まったりとお茶をいただきながら蔵の歴史などを伺う。

徹「そろそろ蔵を見ますか?」

徹さんに蔵を案内していただく。



仕込み水と徹さん 仕込み水と徹さん

仕込み水は、蔵の裏から湧き出る丹沢山系伏流水。
甘くてうまー。

実は私も丹沢山系の水で育ったので、なんだかホっとする水。 ←ホットウォータという意味ではない



釜 釜

大・中の釜。
ひっくりかえってる大きい釜しか使わないらしい。
ひっくりかえった釜って帽子みたいで可愛いぞ。



釜 釜



 だ、誰だ〜っ!

 めんたま描いたのっ!






釜戸 釜戸

釜戸を開けて見せてもらう。
かくれんぼには最適だな。 ←燃えるからヤメれ




釜戸の後ろ側 釜戸の後ろ側

釜戸の後ろ側はこんな感じ。
地下室みたいでわくわく。 ←お湯も沸く沸く




酒母室 酒母室

酒母室はこの時期やはり貯蔵室に。
室温5度の酒母室は夏はひえひえだが、冬は外がマイナスまで下がるので暖かい。
相対性理論ってヤツですな。 ←違
特酒相対性理論ってヤツですな。 ←もっと違




麹室 麹室


徹「麹室、入ります?」
つ「え、いいんですか?」



麹室 麹室

コレに麹菌を入れて振りかけます。
近所のホームセンターにも売ってるかな・・・

左側のタッパには、菌の成長をチェックするための拡大鏡が入ってました。




タンク タンク

出ました、タンクです。

徹「自分が造りを始めたとき、まず20個ほどタンクを処分しました」


 徹さん、意外と大胆っ!




サーマルタンク サーマルタンク

サーマルタンクはお酒を入れず、仕込み水を冷やす目的に使うらしい。
各蔵それぞれの造り方があって興味深いです。



佐瀬式圧搾機とヤブタ式圧搾機 佐瀬式圧搾機とヤブタ式圧搾機

佐瀬式ヤブタ式
心にグっとくる2ショット(笑




佐瀬式圧搾機(冬眠中) 佐瀬式圧搾機(冬眠中)

現在、佐瀬式は使用せずヤブタのみ。
ヤブタって高いんだよね〜という話題で盛り上がる。(価格は8桁)




ヤブタ式圧搾機 ヤブタ式圧搾機

アコーディオン部分(?)が外された状態のヤブタ。


 なんだかSF映画のワンシーンみたいだぞ(笑






加熱処理機 加熱処理機

これなーんだ?
火入れの機械です。
熱湯の中をグルグル通って65度まで加熱します。
相模灘」は、火入れ1回で貯蔵。




瓶詰め機 瓶詰め機

この瓶詰め機も含め、「相模灘」の機械はシンプルな構造のものばかり。
機械を完全にバラせて隅々まで手入れができるという利点を重要視してるため。




瓶 瓶

わーい、瓶底瓶底っ!



ひととおり案内してもらった後、事務所に戻ってまた一服。
神奈川の蔵元事情や造りのコンセプトなどを伺って、徹さんの日本酒に対する熱意に感動です。
会やイベントなどでお会いする徹さんとは全然違う一面を見て、「相模灘」の魅力にぐいぐい惹かれました。


 相模灘、今後もますます楽しみですっ!



晃さん徹さん、これからもよろしくお願いします!



お話を伺ったあと、お酒やグッズを売る販売処に移動する。


販売処 販売処



久保田本家と呼ばれるこの販売処は、「かながわの建築物100選」に選ばれる築160年のお屋敷。


 →「かながわの建築物100選」久保田本家


八ッ墓村」のロケにも使われ、現在でも年数回は撮影に利用されてるらしい。

徹「最初は事務所の方で販売してたんですけど、こっちの方が趣があっていいかなと」



並ぶ相模灘 並ぶ相模灘。この奥がお座敷。




目と鼻の先に津久井湖、その先に相模湖という、うらやましいほど自然に恵まれた環境は徹さん自身もお好きなご様子。
またちょくちょく遊びにこよっと。


 ま、待てよ、今度遊びに行ったら半年帰れない気がっ(汗
posted by つかさ at 23:43| Comment(8) | TrackBack(0) | 蔵元で呑む
この記事へのコメント
相模灘の蔵に行かれたんですね♪
私達も年に1・2回はお邪魔してるんですよ(*^^)v

段々と有名になってきたんで、私達も何だか嬉しいんですよ(笑)
だって晃くんや徹くんが蔵に入った頃からお邪魔してるんで…(^^ゞ

Posted by 恵美 at 2009年08月20日 02:15
>>恵美さん

相模灘、近くて行きやすいですよね。
あの辺は若かりし頃(?)のドライブコースだったので甘酸っぱい想い出(ガス欠で止まったりとか)がよみがえったりしました(笑


今度晃さんや徹さんとお店に伺います。
もちろん連絡せずに突然!
Posted by つかさ at 2009年08月20日 14:14
相模灘の雄町を飲んでみたいのですが、小田急と京王
の境に住んでるのに、取り扱いがありません(^^;
何とかしてください〜。
Posted by トール at 2009年08月21日 20:31
>>トールさん

相模灘の雄町ですか。
雄町好きとしては一献の価値ありです。
ぜひとも小田急と京王の境あたりになんとかせねば、ですね。
Posted by つかさ at 2009年08月22日 20:06
小田急の、駅から遠い酒屋さんで、相模灘の雄町を
確保しました(^^v
いやもう、本当に美味いっす。
ただ、値段が高いので、美味くて当たり前とは思っ
てしまいますね〜。
しかし、熟成で更に美味くなりそうな予感(´¬`)
Posted by トール at 2009年08月30日 22:43
冬になったら差し入れもってってあげるから…
蔵人になっちゃいなさい(笑)
でも出来たお酒、片っ端から飲んだら、お仕置きですよ〜〜(爆)
Posted by 酒仙婆 at 2009年08月31日 16:19
>>トールさん

小田急ですか!φ(._.メモメモ

うあっ、雄町の熟成呑んでみたいッス!
ご報告、雄町します! ←今回だけは使い方あってる気が
Posted by つかさ at 2009年08月31日 16:25
>>酒仙婆さん

冷静に考えたら、私が手伝って失敗でもしたら酒仙婆さんに確実に殺されるので、静かに自宅でミカンでも食べることにします。


だから脱がさないで〜(笑
Posted by つかさ at 2009年08月31日 16:27

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