最近、日本酒通の間で囁かれる蕎麦屋が神田須田町にある。
蕎麦の老舗が犇めく「須田町」にあるほどなのでもちろん蕎麦で有名なお店なのだが、なんとお品書きには静岡地酒がズラリとか。
偶然では絶対にたどり着けないそのお店は、細い路地のビルとビルの隙間のさらに奥にある。
まるで民家の勝手口。小さな表札を見ると
眠庵(ねむりあん)
間違いない、ここだ。
実は夏にも伺おうとしたのだが、ちょうど雑誌の取材の日だったようで入れなかったのだ。
最近は雑誌でもよく見かけるので、満席でなかなか入れないと聞いている。
ドアをガチャっと開け、玄関で靴を脱ぐ。
「おじゃましまーす」と知人宅に遊びにでも来ているかのようなお店だ。
かなり遅い時間だったのでお客さんはテーブル席に1組とカウンターに常連らしき方が2人。ずっと満席でやっと落ち着いたところだったらしい。
「まだ大丈夫ですか?」
と伺うと
「大丈夫ですよ。」
と返ってきたのでテーブルに座る。
「お店は何時までですか?」
「お客さんが帰るまでです。」
わはははっ、なんて良いお店だ!(笑)
遠慮無く呑むぞ。←終電までには帰ろうな
メニューを見るとウワサ通り静岡地酒がズラリと20品。
「最初は…喜久酔の特本をぬる燗でください。」
お通しのおからが出てきたので、絶品と評判のわさび漬けも注文。
後で伺ったがこのわさび漬け、喜久酔大吟醸の酒粕で作ってるとか。
「杉錦の生もと特純と、それから萩錦を常温に戻したのをください。」
ここまで来ると店員さんもノリがよくなる。
「萩錦は常温よりやや高めでお持ちしましょうか?」
「そうですね、杉錦いただいてる間に常温に落ちる感じで。」
店主の柳澤さんが客間に出て来られたのでご挨拶をする。
名刺を差し出すと
「あぁ、あなたが!
呑み方見ててもしかして?と思ったんですよ。
ウワサは伺ってますよ、巣鴨にこの店の酒を一瞬で呑み干す方がいると。」
ムリっすっ!
「よかったらカウンターにどうぞ。というか強制移動。」
カウンターのお二人の間に強制移動させられる。(笑)
「こちらは蕎麦通の常連さん。こちらは私に喜久酔を教えてくれた方でたまたま静岡からいらっしゃってたんですよ。」
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店主を交え、みんなでワイワイ呑み交わす。
磯自慢の古酒の話題になり、
「その頃だと杜氏は多田さんじゃないですよね?」
と伺うと
「よくご存じで。確かそうですよ。」
「実は私の実家と多田さん宅がお隣さんなんですよ。」
「じゃぁ良いお酒たくさん手に入るでしょう。」
「そんな図々しい事できません。」←かなり図々しいくせに
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「いつも家酒は何を呑まれてるんですか?」
と訪ねられたので
「冷蔵庫に開運波瀬正吉の純米大吟醸がコロがってます。」
と答えると一同
え?
「だって波瀬正吉って大吟醸でしょ?アル添してあるのでは?」
「1タンクだけ波瀬正吉の純米ヴァージョンを造ってるらしいんですよ。」
それスゲーと盛り上がる。
←過去の使い回し画像真ん中の左が通常の開運「波瀬正吉」大吟醸、右側が「波瀬正吉」純米大吟醸
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「喜久酔の普通酒はお燗でもかなり美味いですよ。」
と柳澤さん。
え、普通酒ですか?
ならばと喜久酔普通酒をお燗でいただく。
ばっかうまっ!
こちらのわさび漬けとの相性バッチリ。
言われてみりゃ、確かに巣鴨「武蔵野」でも富貴の普通酒がここの肴に合うからといつも呑んでるわな。
特定名称清酒とは、純米酒、純米吟醸酒、吟醸酒、本醸造酒をいい、普通酒とは、特定名称清酒及び増醸酒以外の清酒をいいます。(出典:平成15酒造年度における清酒の製造状況等について)
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柳澤さんが
「よかったらどうぞ」
とイカの干物とわさび味噌を勧めてくれたのでいただく。
わさび漬けも美味いがわさび味噌もバカウマッ!
日本酒がぐいぐいすすむ。
〆に蕎麦をいただき、大満足でお会計。
「ほにゃらら円です。」
やすっ!
こんなに呑んでこんなに美味しくてこんなに安くていいのか?
お気に入りのお店がまたまた増えました。
絶品のもり蕎麦!◆本日の酒
喜久酔ぬる燗:特別本醸造
杉錦:特別純米生もと仕込み
萩錦「登呂の里」常温:特別純米
喜久酔ぬる燗:普通酒
小夜衣:特別本醸造
君盃「木枯の森」:特別本醸造生
志太泉「蔵出しいちばん」:本醸造生原
◆肴
おから
わさび漬け
わさび味噌
イカの干物
もり蕎麦

私も一度ですが、行きました。
お店を見つけるのに大変でしたが。。
お蕎麦もおいしいし、お酒も旨い。
最高ですよね。
柳澤さんにもうちに何度か来ていただいたことがあるのでよろしくお伝えください。
あそこは本当に分かり難い場所ですよね。
求めて来られる方だけを対象にしているのでしょうが、それでも連日予約満席でなかなか入れないようです。
三代目さんも柳澤さんも美味しいお料理に合う美味しいお酒を熟知なさってるので、良いお店に出会えて本当に良かったなぁと思っております。
稲毛屋さんにも近々伺わせていただきますので、その時はまたよろしくお願いいたします。